土台を据え、柱を立ち上げていきます。
苦労して細工した仕口。
この材料は某ホームセンターで買ってきた75ミリ角の防腐木材とかいうやつです。あらかじめ面取り(角を丸くする)してあるので可愛い感じの材料です。
‥が、この面取りがくせ者で、非常に寸法が計りにくいんです。
それ以前に75ミリというのがそんなに正確じゃないのでほんとに苦労しました。
なんで屋根をつくるかというと、石窯は水に濡れたら良くないからです。暖まりが悪いだけでなく、濡れた窯を急に熱すると爆発したりの危険もあります。
断熱モルタルも、雨ざらしにするとボロボロに崩れてくるらしいです。
屋根の垂木まで出来ました。
この上に合板をはって、普通の建物なら防水ルーフィングを施工するんですが、ま、こんな建物ならそこまではいいかと合板に直接ガルバリウムの波板で仕上げました。
で、なんで窯が茶色くなってるんか、ちゅう話ですわ。
真っ白よりはええかと思ってな‥。
『柿渋』塗ってみたんやわ。
こんなんなってもた。
こんなことなら漆喰に顔料いれたほうがよかったよな。
後ろ姿。
煙突がかっこいい。
写真ではわからないですが、土台をとめているアンカーボルトの出を5〜10ミリほど短くミスしておりまして、ナットの上までボルトが出ていない場所があります。また暇なときに座金部分をノミで掘って、しょんとしようと思います。
ホールダウン金物(基礎と柱を引き寄せる)はバッチリでした。
完成後、試運転をかねてピザパーティーをしたあとの写真です。
試運転は大成功でした!
窯の温度が250度付近まであがる時間が今までとは段違いです。煙突も長くなったので煙を引っ張る力もずいぶんあがっています。屋根が木造だけに窯の正面からの熱気を心配していましたが、これも問題なしでした。
柿渋もいいぐあい(?)にはげて、ちょっとウェザリング塗装(古びたように見せる塗装)っぽくなったんちゃうかしら?
というわけで、2018年春の石窯リフォームプロジェクトでした。
制作期間だいたい1ヶ月。