スバル360

車検に向かうスバル360

2016年5月、長く続いたレストア作業が終わって車検に旅立つスバル360です。

三輪で迎えにきてくださったのは守山の二輪工房さん。

写真のこの日からもう一年以上たってますが、逆にこの日からさかのぼること6年ぐらい前にも実は同じような光景を目にしておりました。

 

これ。

スバル360引き上げ

このスバルは当時私が所有していた「中期型のスーパーデラックス」で、今の黄色のスバルは「ヤングS」

今の黄色は2台目のスバルなんです。

 

若い頃(遠い目)この青に乗っておりましてな。かれこれ27〜8年ぐらい前ですかな。

当時はお金も道具も技術もなんにもなかったんやけど自分でレストアしようとバラバラに解体しましてな……そのままですわ。

それがずっと親元のパイプ車庫に隠されておりましてな。

私は家をでて今の安土町に住んでいたんですが、親がこのボロを処分しろ処分しろとうるさく言うもんで仕方なく前出の二輪工房さんに引き取ってもらうことをお願いしたんですわ。

っちゅう、その時の写真。

(実は車の後ろに二輪工房さん写っていたんですが、ここに公開するために消させていただきました)

 

で、引き取ってもらったらそれで終わりのはずやったんやけど、つい「このスバルを二輪工房さんでレストアしてもらったら幾らぐらいになりますか?」と聞いてしもうたんですな。

(ちなみに「レストア」とは元のように「再生」してあげることです)

そんときは自分でレストアする気持ちはなくなってたんですわ。でもちょっとスバルに未練もあったりして。

そしたら二輪工房さん「増田さん、ほれやったらレストア終わったやつが倉庫にありますよ」って。

 

じゃ、見るだけって、ヤングSですやんって、これいくら?って、買いますわって。

整備するし納車までちょっと待ってね、とのことやったんで、その間にスバル専用のガレーヂを建築して、気がついたらまたしてもスバル360が私の元に!

スバル360ガレーヂ

納車時は白色でした。

このガレーヂは、シャッター取付けはシャッター屋さんにしてもらったのと棟上げの時に友達に助けてもらった以外は設計含めてほぼ全部自力で建てました。ようがんばった、おれ。

その後仕事用の作業車を置いておく場所が必要になったんで、このガレーヂを仕事用にして別のところにスバル360用単菅ガレーヂを立て直しました。

レストア1

2014年から2016年にかけてスバル360をレストアしました。

サビがボディの塗装をポコポコ押し上げた部分や、ドアの建付など細かい部分が気になったからです。

又、前に乗っていたスバル360は結局レストアを完成させることができなかったので、そのリベンジをしたいとも思っていました。(前のやつは一度ボディの全塗装はしたけどね。銀色から青色に)

 

レストア作業の写真はインターネットで公開するつもりで撮影してなかったんで(じゃあ何のつもりで撮影したかというと分解前・分解中の写真を残すとあとで組み上げる時に役にたつからです)、あんまりいい写真はないですがピックアップして紹介したいと思います。

もしかしたらレストアラーの参考になる情報は少ないかもしれません。

 

2014/9/19(写真のメタタグ情報の日付です。何かの都合で間違っていることもあるかも)

まずはパーツを外していきます。

ライトカバーとウィンカーレンズを外したところ。

スバル360のエンジンは車体後部にあるのでボンネットの中はスペアタイヤとバッテリーです。

スバル360レストア1

スバルが収まっているのは自作の単菅ガレーヂです。またこれはこれで紹介します。

スバル360レストア2

ボンネットフード(ボンネット?フード?)の裏側。

グラスウールで補修したあとがあります。裏側で普段は見えないですし実用上全く問題はないのですが、気になりますね。

スバル360レストア3

ドアとフェンダーの「チリ」があっていない。

ドアが観音開き(前開き)なので、走行中に開いてしまってヒンジ側がぐしゃっといくスバルが多かったそうです。このスバルの建付の悪さはそれが原因なのか?

※あとでわかったんですが上記理由でヒンジ側が歪んでドアがうまく閉まらなくなったのをドアストライク(?というのか知らんけど、ボディ側についているラッチを受ける部分)を改造してなんとか閉まるようにしていた

スバル360レストア4

あんまり聞かないような気がするISOネジ。

ISOは国際規格ですね。日本ではJIS規格が基本です。でもネジピッチは基本ISOも JISもおんなじはずです。

このシールは、あとでパソコンで複製をつくるので採寸して剥がしちゃいます。

レストア2

2014/9/19

スバル360レストア5

いろいろ外していきます。

後ろ姿が可愛い。

 

2014/11/8

いきなり日付がとびます。

本業の害虫駆除がちょっと忙しかった。

スバル360レストア6

前に言いましたが、おそらく走行中にドアを開けて歪めてしまったと思われるドアヒンジ側のボディーを修正します。全部バラしてからやりゃあいいのに、気になっていた場所なのでつい先走りました。

スポット溶接してある部分をドリルで外していきます。ドリルビット(キリ)は、スポット溶接外し用のやつを使ったのでスムーズです。

スバル360レストア7

外側に膨らんでいたので、ぐうっと押さえつけてスポット部分を再溶接します。

の写真ありませんでした。溶接して、とりあえず錆止め塗料を塗りました。

ぐうっと押さえる時にボディーがへこみましたが、塗装全剥離してボディーを調整するのでオッケーです。

 

2014/11/14

スバル360レストア8

外したドアの塗装を剥離しています。

剥離剤をこってり塗りつけ、サランラップで密着させると効率よく剥離剤が浸透します。

って、なかなか剥れんと思ったら塗装の下に薄ーくパテが塗ってありました。パテが塗っているところは剥離剤が効きにくいです。

それでもグラインダーと根性で地の鉄板をだしました。

スバル360レストア9

おや?左下部分。

スバル360レストア10

サビで穴が開いたところをFRP補修してありました。

スバル360レストア11

穴部分を切り取って、鉄板で同じ形を作り、溶接しました。

っていう肝心の写真がありませぬ。

とりあえず、錆止めの塗料を塗って終了。

この錆止めはPOR-15といって、多少サビの取り残しがあってもその上から強引に鉄板に密着してサビの進行を食い止めるというすごいやつです。

かなり粘度の高いとろりんとした液体です。刷毛塗りで厚く塗るのでタレてきます。

そのPOR-15の写真もありませぬ。

 

2014/11/17

この真っ黒がPOR-15です。乾いてからでこぼこをペーパーで綺麗にならします。

すると削りすぎて鉄板が見えてしまって、もう一度塗る、するとデコボコになる、なもんでペーパーがけをする、と鉄板が見えてしまう……。

スバル360レストア12

 

レストア3

2014/12/4

スバル360レストア13

フェンダーも外して塗装を剥離しました。

 

2014/12/15

スバル360レストア14

ボディーの様子。

スバル360レストア15

ここもかなり気になっていたところ。

どうしても水がたまりやすくサビが出やすい場所です。

このスバルはFRPで補修してあるようです。グラスウールの目が見えています。

スバル360レストア16

アップにしたところ。

非常に怪しい感じです。

 

2015/1/21

大半のパーツを外してボディー塗装を全剥離していきます。

スバル360レストア17

今回はエンジン及びエンジンルームは何も触らない予定です。なぜならエンジンは絶好調だからです。二輪工房さんの腕がいいんだと思います。前のスバルは調子が悪いのでキャブレターを調整したら(自分で)さらにおかしくなって、また調整したらさらにおかしくなっての繰り返しでドツボにはまった記憶があります。

 

2015/1/24

スバル360レストア18

ボディー全体に薄くパテが塗ってあるので、剥離作業は難航しています。

剥離したらPOR-15を塗るの繰り返しで少しづつ進んでいます。

スバル360レストア19

ちょこちょこサビで開いた穴が出てきます。

 

2015/10/7

いきなり半年以上日付がとびます。

ボディーの外側が終わったあと作業をしばらくお休みしていました。

暖かい季節で害虫駆除業がそこそこ忙しかったのと、時間がある時はバードウォッチング、ハチ追い(岐阜や長野の郷土食「蜂の子」になるクロスズメバチを探す遊び)なんかをしていました。

スバル360レストア20

床の剥離をしたところ。

ポコポコ穴が空いています。げっそり。

 

2015/10/8

スバル360レストア21

運転席側。

あれ?これ鉄板ちゃうやん?

FRP?

スバル360レストア22

強引にめくりました。

FRPが下の鉄板と全く引っ付いていません。強度出ていないのでは??でもモノコックボディーでこれはちょっと怖いな。

スバル360レストア23

案の定どでかい穴を発見。

スバル360レストア24

切り取ってもたれ。

 

2015/10/20

スバル360レストア25

切り取った床パネルと同じもの(いや、同じにはならなんだ。がんばったけど)を鉄板で作りました。

強度を上げるリブ(凹凸)は鈑金ハンマーで叩きだしています。

スバル360レストア26

2014/12/15に怪しいと思っていた部分。

思い切って切開すると、発泡ウレタンが充填されていました。

水が溜まるので+多少の強度アップということでしょうか。でもウレタンのおかげで水が抜けないとこができる可能性もあるよなあ。

ここの鉄板とウレタンは全てとっちゃいましょう。

ダクトっぽいのはヒーターの紙ダクトです。エンジンルームの熱気をファンでフロントウィンドウに持っていくやつです。

しかしこのウレタンを綺麗にとるのに随分苦労しました。

 

レストア4

2015/10/21

スバル360レストア27

切り取ったところを溶接していきます。

スバル360レストア28

こんな感じに溶接します。

奥にチラッと見える黄色のが半自動溶接器、スター電器のsuzukidアーキュリー160です。単相200V(エアコンとかと同じやつ)仕様でなかなか使い勝手がいい溶接器です。

その横にオレンジのホースから繋がる赤い物体はスリーエムのダブルアクションサンダー。コンプレッサーからのエアーで丸いサンドペーパーを動かします。

この二つはレストア作業に大活躍しました。

 

2015/10/23

スバル360レストア29

先に作ったフロアー用のパネルも溶接しました。

 

2015/10/28

スバル360レストア30

運転席の足元も切り取って、

 

2015/10/29

スバル360レストア31

鉄板を溶接しちゃいました。

スバル360レストア32

 

2015/11/4

スバル360レストア33

細かいところも鉄板切り貼りしていきます。

 

2015/11/11

スバル360レストア34

溶接した部分は PORパッチパテで隙間をふさぎます。

このパテは POR-15をパテにした防錆性能の高いパテです。

 

2015/11/12

スバル360レストア35

助手席側も穴があいて鉄板が弱っていると思われるところは切り取りました。

黒いのは塗装剥離したあとに錆が進行しないようにとりあえず塗ったPOR-15です。

スバル360レストア36

またしても鉄板を叩き出してパネルをつくりました。

スバル360レストア37

そして溶接。

ちょっとづつ溶接がうまくなっていくんですが、まだこのころは極意を見いだせていません。ちなみに今も見出してないですが。

 

2015/11/27

スバル360レストア38

ボンネット内、バッテリー置き場の下側はバッテリー液の影響でか完全にサビで腐っていたので、ここも切り取って鉄板で作り直しました。

 

2015/11/28

スバル360レストア39

溶接でパーツをつけてPORパッチパテを塗り込みました。

これでボディー切り貼りの大きな山場は越えました。

レストア5

2015/12/17

スバル360レストア40

室内にサーフェイサー(中塗り)を吹き付けました。

スバル360レストア41

サーフェイサーはわりかし早く乾くので、いきおいで上塗りも吹き付け。

 

2016/1/13

またちょっと日がとんでます。

スバル360レストア42

いろいろと苦労したこの部分。

フレーム的な場所なんで少し厚めの鉄板を溶接して作りました。

 

2016/2/3

スバル360レストア43

ボンネットの中になる部分。サビ被害がなさそうな部分は剥離をするのをやめました。

スバル360レストア44

とりあえずサフを吹いて、

スバル360レストア45

上塗りします。

 

2016/2/12

スバル360レストア46

ボディーの後ろ。お尻のところです。

POR-15を塗っているのでそんなに酷く見えませんが、サビでボコボコになっています。

スバル360レストア47

思い切って切り取りました。

そしてまた鉄板をチョキチョキっ、ハンマーでトントンと。

スバル360レストア48

なかなか慣れたものです。

スバル360レストア49

溶接の火花がタイヤなどに影響しないように専用のスパッタシートを被せています。

レストア6

2016/3/5

スバル360レストア50

ついにサーフェイサーまできました。

ここにくるまでにパテを埋めては削り、埋めては削りを繰り返してボディーの凹凸をとっています。

ちなみに 凹凸←おうとつ 凸凹←でこぼこ 変な字。

 

2016/3/10

上塗りです。

スバル360レストア51

楽しい作業です。

でも今回の塗装でわかったこと。黄色はなんぎな色やわ。

黄色は顔料の性質からか、下地を隠蔽する効果が弱いんですね。つまり、色が薄い。

なもんで、サーフェイサー吹いたあといれた緑色のパテが透けて見えちゃうんです。パテしたあとにもう一度サーフェイサー吹くべきやった。

透けないように何度も重ね塗りをすることになってしまいました。でも、おかげでちょっと黄色に深みが出たようです。

 

2016/4/6

外していたものを組み付けていきます。

スバル360レストア52

チラッと見える革巻きのハンドルは、自分で革を巻きました。シガ防虫公式サイトのブログで紹介しています。

ハンドル

スバル360レストア

だんだんそれらしくなってきました。

塗装剥離、サビ落としの苦行がうそのように爽やかな気分です。

 

2016/4/8

スバル360レストア54

フェンダーも取り付けて、白に塗り直したホイルもつけて、あと少しです。

スバル360レストア55

この空気取り入れのところのブーメラン型のやつはアルミ板を叩いて作ったものです。

もともとついていたのはプラスチックで安っぽかったからです。たしか前に所有していた中期型のスバルは鉄製やったと思うんですが。

屋根周り、ドア周りのゴム類も可能な限り新品に取り替えました。もちろん純正品ではないです。名古屋のダイコーゴムさんという会社が古い車のゴムパーツを製作しておられまして、そこからいくつか購入しました。ダイコーゴムさんのことは古い車に乗っている人ならみんな知っていると思いますが。

 

2016/4/14

ほぼ完成です。

スバル360レストア

一番最初にドアの建て付けにかかわるドアストライクの話をしましたが、それが真ん中ちょい上にある銀色のパーツ。改造してあったんで、真ん中で切り離して形を整えて溶接しました。

その右下ISOネジシールとタイヤ空気圧シールはパソコンで作ったものです。

 

2016/4/20

完成!

フロントウィンドウは自分でいれるのはちょっとリスキーだと思ったんで、車検時に二輪工房さんにいれてもらいました。

スバル360レストア57

 

スバル360レストア59スバル360レストア58

かわいいくるまです。

世界の自動車界は電気自動車・自動運転にシフトする流れのようです。

近い将来このスバルも公道を走れなくなる日がくるのかもしれませんね。

バタバタとうるさいエンジン音、白煙……。

たしかに過去のもんやわな。

石窯つくり1 2013年6月10日

今から4年ぐらい前の2013年、ピザ窯をつくりました。

製作過程の写真を残していたんで紹介します。

石窯1

まずは設計図を描きます。

手前の紙切れです。案外いいかげんなものですがレンガの数をだす必要があるのでそれなりに正確に。

で、それをもとに材料を購入。

写真はイメージをつかむのに仮に並べたところです。

裏向きなので写ってないですがレンガにはSK34の刻印があります。耐火レンガの規格で最高使用温度1380度というやつです。

耐火レンガ、アサヒキャスターという耐火モルタルの一種、外壁部分に使うピンコロ石などで5万円ぐらい使いました。記憶では。

石窯つくり2 2013年6月18日

石窯2

さて、いよいよ作っていきますよ。

まずは地面を掘って砕石をいれて転圧します。

その上に捨てコンを流したら、ピンコロ石を積んでいきます。

楽しい作業です。

石窯つくり3 2013年6月29日

石窯3

ピンコロをある程度積んだら中にコンクリートを流し込みます。

あとの作業になる上部のピンコロに強度を持たせるために鉄筋を仕込みました。

かなり頑丈な土台ができました。

石窯つくり4 2013年7月15日

雰囲気でてきました。

石窯4

板でカマボコ型に作ったパーツの上にアーチ状にレンガを並べていきます。

レンガの角度が動かないように針金で支えを入れました。

石窯5

アサヒキャスターを詰めました。固まったらカマボコ型は取り外します。

取れなかったら燃やしてしまうのもありです。

この辺までできるとかなりピザ窯らしくなって嬉しいですね。

石窯つくり5 2013年7月25日

石窯6

ピンコロを積んでいきます。

煙突のところには紙でできたボイド管を入れてアサヒキャスターで固めます。

石窯7

さてここで今回の失敗。ていうか設計・計画のミス。

耐火レンガの本体とピンコロの外壁との間に隙間を空けて断熱層にしようというアイデア。それはなかなか良いアイデアだったと思うんですが、調子にのってその隙間に断熱材を入れちゃいました。

多分ですが、断熱材が水分を吸って窯の温度管理によからぬ影響を与えてるような気がします。

さらに鉄筋に対するモルタルの被り厚がほとんどありません。つまり鉄筋が錆びやすいです。錆びた鉄筋は強度が出ないだけでなく膨らんでモルタルを割ったりします。

4年目の今のところは大丈夫ですが、将来は心配です。

石窯8

上下段の構造にしたので仕切り部分を作ります。

ちなみに普通のピザ窯はこういった2段構造にはしません。

一般的なピザ窯の考え方は窯の中で薪を燃やし、窯の内壁材料(耐火レンガ等)に十分に熱を蓄えさせて(だいたい200度ぐらい)その輻射熱でピザを焼くというものです。

そのため窯があがったら薪は出してしまうか、窯面積を大きくしておいて隅っこに押しやるかになります。

今回は窯の占有面積を出来るだけ小さくしたかったのと、上下段の仕切り板を外したら魚を吊るしてスモークなっと出来るかと思ってこんな構造にしました。

結局今のところ魚を吊るしたことは一度もないんですが。

石窯つくり8 2013年8月23日

楽しい作業がやってきました。

扉の溶接です。

石窯11

何ミリだったか忘れましたがぶ厚目の鉄板です。

石窯12

箱のような構造にして中に断熱材をいれました。

このアイデアは成功と思われ。

石窯13

窯に取り付け。

ごっつい蝶番はアンカーボルトで固定しています。

石窯14

うん。

まあまあ。

でも煙突の下側がどうも不恰好です。

ダンパーを入れるためにやむなし、とその時は思っていましたが後に改造しました。それはもうちょっとあとの投稿で。

ダンパーとは何かというと、煙突内を通る熱・煙を調整する部分です。

不恰好部分の黒いパーツがそれで、鉄製の長い板を差し込んで煙突の流れをストップします。

 

石窯つくり10 その後 2016年2月13日

石窯16

その後煙突の不恰好部分にヒビがはいってきたこともあり改造しました。

ダンパーは煙突の中に埋め込みました。

うん、こっちの方がかわいい。

煙突ダンパー

ダンパー部分です。この説明のために今日撮影しました。

中に煙突内径と同じサイズのステンレス板が仕込んであって、レバーで流量を調整します。

↓こんなふうになっています。

ダンパーの構造

最近ではひと月かふた月に一度ぐらいしか使ってないですが、ピザパーティーはとっても楽しいです。

ガレージ作成1

2010年、新しいスバル360がやってくることが決まったのでガレージを建てることにしました。

ガレーヂの図面

早速ですが、まずは図面をひきました。これは残していた資料の中にあった図面です。

最初にイメージをスケッチして、方眼紙にラフな図面を描いて、最終はパソコンのフリーCADソフトで清書しました。CADソフトは初めてだったんですが、やればなんとかなるもんです。記憶ではjw-cadを使ったはず。

注意をしたのは10平方メートル未満になるようにしたことです。それより大きいと建築確認をしなければいけません。ま、スバル360は小さいんで楽勝なんですけどね。

道路側の入り口から奥に抜けられるようなトンネル型のガレージにしました。これはその当時所有していた他の車と駐車場の広さの関係などによるものです。でも壁が左右の2面しかないので固定資産税の対象にならない利点もあります……と思うんやけど、よくわからん。

さて、これを元にしてレッツ ガレージビルディング!

ガレージ作成2

8月16日

ガレージの基礎作成0

予定場所の周りに杭を打ち、糸を張ります。最初が肝心、正確に正確に。

正確な形をだすのに中学校で習った「三平方の定理」が役に立ちました。というか「三平方の定理」はこのガレージ建築の中で大活躍しました。「学校で習うことなんか社会で役に立たない」ってよく言う台詞ですがこの「三平方の定理」はものすごく役に立ちます。びっくりです。

そして道路ペイントスプレーで基礎の場所に印をつけます。

で、掘ります。ユンボなんかないので手掘りです。

電動ハンマー(道路工事なんかでダッダッダッとコンクリートを破つっている機械のちっさい版)の先に土堀スコップをつけたもので土を砕き、ツルハシ、スコップでおこしていきます。

上の写真の真ん中ぐらいにちらりと映っている緑のやつです。

ガレージの基礎作成1

過去に道路幅が変わっている関係で間知石(けんちいし)と呼ばれる土留めの大きな石がごろごろでてきました。掘り出すのはかなりしんどい作業でした。

 

9月5日

掘った穴に砕石を入れ転圧します。ガーデニング用の枕木に取っ手をつけたものを自作して、砕石の上で持ち上げてはズドンと落とすのを繰り返します。先ほどのコンクリートハンマーの先につける転圧用ランマも使いました。

ランマーの図こんなの。

その上に鉄筋を組んでいきます。あとでコンクリートを流すので、鉄筋がコンクリートの中に完全に収まるように(地面に着いたままにならないように)小さいコンクリートブロックをかませます。

ガレージの基礎作成2

 

9月12日

ガレージの基礎作成3

コンクリートを流します。基礎のベースになる部分です。

 

9月26日

型枠を組み上げました。

なんかすごくそれらしいですね。

ガレージの基礎作成5

型枠の中は鉄筋が仕込まれています。

縦向きに出ているのは、後で土台と連結するボルトです。

ガレージの基礎作成4

 

10月2日

コンクリートを流し込みました。

途中でコンクリートの材料がなくなってしまうという失敗をしまして、ホームセンターまで買いに走るという事件がありました。

ガレージの基礎作成6

実際にコンクリートを流し込んだのは数日前で、この日は上部1センチ位に「天端レベラー」というゆるーいセメントを流しています。ゆるーいので、全体のレベル(高さ)が同じになってくれます

 

10月3日

型枠を外しました。

基礎の完成です。

ガレージの基礎作成7

なんかちらりとビールっぽいものが見えますが、気のせいです。

ガレージ作成3

11月18日

図面を材木屋さんに渡して木材の「プレカット」をお願いしていました。

それが出来上がってこの日に搬入です。

木材搬入

プレカットとは図面どおりに木材をカット、土台と柱などを結合する場所の処理(ほぞなど)を機械でする作業です。昔の大工さんがノミとかを駆使してやっていた作業です。刻み(きざみ)といいます。

今、刻みができる(もしくはやっている)大工さんは少ないみたいです。私の取引先でもごく少数です。でも、手刻みする大工さんはかっこいいですね。

 

11月19日

これが搬入された木材。

ガレージ用木材

プレカット済みなのでプラモデルのように組み立てるだけ状態です。

‥とそこまで甘いものでもないんですが笑。

ガレージ土台

まずは土台。

基礎を正確につくったので、ばっちり収まりました。

 

11月20日

棟上げしました。

ガレージ棟上げ

一本一本の材料がとても重いので一人では無理です。

友達のK君に応援に来てもらいました。ありがとう。

 

11月21日

ガレージの屋根作成

こんな感じです。

屋根材(野地板)を打ち付けています。

 

12月1日

ガレージ天井

だいぶそれらしい感じになってきました。

万一にも倒壊しないように頑丈に頑丈に補強します。

ガレージ1201

かっこいい。

ガレージ作成4

12月5日

屋根の防水です。

ガレージ屋根防水

ゴムアスルーフ「モラサン」

漏らさんっちゅう意味でしょうな。

 

12月10日

ガレージ屋根板金

破風板、鼻隠しと呼ばれるパーツ(屋根の下のやつで雨の吹き込みとかを防ぐ)を打ち付け、次に屋根周りの水切り板金を施工します。

 

12月12日

屋根材はアスファルトシングルにしました。

軽くて(といっても瓦なんかと比較しての話ですが)施工性もよい材料です。

ガレージ屋根シングル

さらりと完成したように見えるかもしれませんが、わりと手間かかっています。

 

12月19日

ガレージ壁

壁に構造用合板を打ち付けていきます。

構造用合板を規定の釘、規定の間隔で打ち付けると筋交い(柱に対して斜めに入れる材料)のかわりになります。

ガレージ作成5

12月25日

ガレージ壁作成

壁に透湿防水紙を貼ったあと、壁材を打ち付けていきます。

防水紙はタイベックを使用。なんかくしゃくしゃなのは風が吹いていたからです。こういう作業は簡単なようで一人でするのは困難。広げると風になびいてバタバターといっちゃうんですよ。

壁材は下から順番に。ちゃんと水平をとりながら施工します。

これも一人で作業するには色々と工夫が必要でした。

 

12月28日

ガレージ壁作成2

反対側。

お隣さんの塀との隙間が狭いので苦労しました。

写真ではひっついて見えますが、なんとか横向きで通れる隙間があります。

上の方の作業をするのに、塀の上に立って作業することをお隣さんにお願いしたら快くオッケーをくださいました。ありがとうございました。

 

12月31日

大晦日。

ガレージ作成_雪

 

1月5日

外観はほぼ完成です。

ジャーン!

ガレージ

 

1月30日

ガレージ扉作成

奥に抜ける側に扉をつけました。

ガレージ扉作成2

外から見たところ。

このあと取っ手と鍵を取り付けました。

ガレージ床コンクリート

いつのまにか床面もコンクリートしています。

これは我ながらうまくできたと思います。

ガレージの配線

何かと電源は必要なのでコンクリートの下を通しています。

最終的に100V、単相200V、セキュリティー用と通っています。

 

2月

ガレージと犬小屋

シャッターは業者さんにつけてもらいました。この時は手動ですが、後日電動シャッターにしました。電動シャッターは楽チンで大きな音もしないのでご機嫌です。

犬小屋は余った材料でつくりました。

ガレージとスバル360

完成したガレージとスバル360、超絶男前おじさんです。

約半年のプロジェクトでした。

基本の木材(プレカット費用込み)が28万円ぐらい、シャッター8万円(ぐらいだったかな?)、その他コンクリート、ホームセンターで買った木材などが15〜20万円ぐらい、屋根材が5万円ぐらいだったかと思います。

ざっくり60〜70万円ぐらいはかかったんかな?

正確にはレシートを残しているんで計算できますが、めんどくさいのでせえへんわし。

 

このあと会社の作業場、兼車庫が必要になったのでこのガレージは会社用にしました。スバル360はというと、単管パイプ(足場とかに使う鉄管)で別のガレージ(というか物置的な車庫)を作ってそっちに入れました。

ガレージ2-2

ガレージ2-1

こっちは1ヶ月ぐらいかかったかな。

材料代は15万円ぐらいやったと思います。

石窯リフォーム1

今年(2018年)の3月、石窯をリフォームしようと思い立ちました。

なんせ窯が暖まるのにすごい時間と大量の薪が必要になってきたからです。

詳しくは本家ブログを見てくだされ。

https://shiga-bochu.jp/blog/2018/03/19/石窯を改造するわし%E3%80%82/

 

で、改造案をイメージしてみました。

石窯リフォーム案のコピー

こんな感じで仕上げたろうかいな、と。

この画像は本家ブログでも使っていますが、2013年に石窯をつくっている時の写真の上からお絵かきしています。

石窯つくってからもう5年も経つんやなあ。

石窯リフォーム2

石窯リフォーム01

3月某日。

とりあえず破つっていきます。

石窯リフォーム02

中に諸悪の根源であるところの断熱材がちらりと見えています。

白いやつです。

石窯リフォーム03

半日かかってここまできました。

やっぱり断熱材はジトジトに湿っていました。

 

石窯リフォーム04

しんどかった。

解体ででた『ガラ』は最終的に800キロを超えました!

全部終わったあとにトラックをレンタルして近江八幡市の処分場に持ち込みました。運ぶの大変やったわ。

処分場の費用も2万円近くかかりました。

石窯リフォーム3

石窯リフォーム05

木の杭を打ちます。これに糸を張ったり、型枠したり、アンカーボルトをセットしたりします。

手前のピンコロ石は、解体したなかで綺麗なものを選り分けています。使えそうな綺麗なやつは再利用します。

 

石窯リフォーム06

この写真ではピンコロ積みは終わっています。外側に1列(3面)広げました。写真は、そのあとコンクリートの台座を流した時です。

作業の流れは、ピンコロ積み→台座用の型枠→コンクリートを流す→頃合いをみて型枠を外す→洗い出し仕上げをするため硬化を遅延させるやつを吹き付け→ラップで養生、です。

適当な時間をおいて養生を外し、水をかけて石を現したら洗い出し仕上げの完成になります。

 

石窯リフォーム07

鉄で枠を作って扉を移植しました。

さらっと言ってますが、これも結構手間がかかって大変でした。

石窯リフォーム4

石窯リフォーム08

断熱モルタルを塗るんで『ラス』(金網)をつけます。

これが無いとモルタルが剥離する可能性が高くなります。でも、金属の熱膨張の影響でモルタルにヒビがはいりやすくなるという考えもあるんで悩ましいところです。

断熱モルタルのメーカーさんに質問したら、ラスは施工してくださいとの返事がありました。

石窯リフォーム09

後ろ姿。

 

石窯リフォーム10

これが断熱モルタルのアサヒライトキャスターです。旭硝子AGCセラミックス株式会社製です。窯本体をつくったときの耐火レンガ、耐火コンクリート(アサヒキャスター)もAGCセラミック製です。こういったDIYの窯つくりにも理解のあるいいメーカーです。

アサヒライトキャスターは軽石風な仕上がりで断熱効果があります。

耐火レンガの窯本体はガンガン熱をためて欲しいんですが、その熱が空気中に逃げていかないようにするわけです。

 

石窯リフォーム11

5センチぐらいの厚みになるようにコテ塗りしました。

左官仕事は楽しいです。このライトキャスターは施工性がかなりいいんで、分厚く塗っても垂れてきたり膨らんだりしません。といっても一気に5センチは塗ってませんよ。2度塗り(3度塗りやったかな?)して厚みをだしています。

でも普段あまりしない作業は体中の筋肉が悲鳴をあげます。

 

石窯リフォーム12

2日ほど自然乾燥させたら、窯に火を入れて断熱モルタルに『焼き』をいれます。

メーカーさんのマニュアルでは「ちゃんと火入れをするように」ってなってるんですが、窯の中からしか火を焚けないんで外側はちゃんと熱をかけること出来んよな。

 

石窯リフォーム13

焦って急に熱を加えすぎたか、ヒビがはいりました。

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ヒビのところから水分がしみ出しています。

石窯リフォーム5

石窯リフォーム15

がらりと変わって材料の『きざみ』です。木材を接続する部分の仕口とか継ぎ手とかをつくる作業です。上手く仕上がっているように見えますが、よく見るともひとつです。

こういうことをすると、やっぱ本職の大工さんはすごいよな、と思います。わしの腕ではこれが限界やわ。

上に乗っているええかげんなメモが設計図。

 

石窯リフォーム16

窯の方は断熱モルタルの周りに漆喰を塗って仕上げました。

うーん。白すぎる。

眩しい‥。

石窯リフォーム6

石窯リフォーム17

土台を据え、柱を立ち上げていきます。

 

石窯リフォーム18

苦労して細工した仕口。

この材料は某ホームセンターで買ってきた75ミリ角の防腐木材とかいうやつです。あらかじめ面取り(角を丸くする)してあるので可愛い感じの材料です。

‥が、この面取りがくせ者で、非常に寸法が計りにくいんです。

それ以前に75ミリというのがそんなに正確じゃないのでほんとに苦労しました。

 

石窯リフォーム19

なんで屋根をつくるかというと、石窯は水に濡れたら良くないからです。暖まりが悪いだけでなく、濡れた窯を急に熱すると爆発したりの危険もあります。

断熱モルタルも、雨ざらしにするとボロボロに崩れてくるらしいです。

 

石窯リフォーム20

屋根の垂木まで出来ました。

この上に合板をはって、普通の建物なら防水ルーフィングを施工するんですが、ま、こんな建物ならそこまではいいかと合板に直接ガルバリウムの波板で仕上げました。

 

石窯リフォーム21

で、なんで窯が茶色くなってるんか、ちゅう話ですわ。

真っ白よりはええかと思ってな‥。

『柿渋』塗ってみたんやわ。

こんなんなってもた。

こんなことなら漆喰に顔料いれたほうがよかったよな。

 

石窯リフォーム23

後ろ姿。

煙突がかっこいい。

写真ではわからないですが、土台をとめているアンカーボルトの出を5〜10ミリほど短くミスしておりまして、ナットの上までボルトが出ていない場所があります。また暇なときに座金部分をノミで掘って、しょんとしようと思います。

ホールダウン金物(基礎と柱を引き寄せる)はバッチリでした。

 

石窯リフォーム22

完成後、試運転をかねてピザパーティーをしたあとの写真です。

試運転は大成功でした!

窯の温度が250度付近まであがる時間が今までとは段違いです。煙突も長くなったので煙を引っ張る力もずいぶんあがっています。屋根が木造だけに窯の正面からの熱気を心配していましたが、これも問題なしでした。

柿渋もいいぐあい(?)にはげて、ちょっとウェザリング塗装(古びたように見せる塗装)っぽくなったんちゃうかしら?

 

というわけで、2018年春の石窯リフォームプロジェクトでした。

制作期間だいたい1ヶ月。